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資産額を毎月記録する方法 — 運用成績より残高推移を見る

2026年6月20日10 min read
本記事は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

投資を始めたら、次に必要なのは「記録する仕組み」

投資を始めると、最初は銘柄や利回りに目が向きます。

しかし、投資を続けるうえで意外と大事なのは、自分の資産額が少しずつ積み上がっている実感を持つことです。

毎日株価を見る必要はありません。細かい運用成績を完璧に計算する必要もありません。まずは月1回、銀行口座と証券口座の残高を記録するだけで十分です。

あら。
毎月チェックしているのは、基本的に資産額だけです。運用成績を正確に出そうとすると、意外と手間がかかります。給与や賞与を投資に回していると、増えた分のうちどこまでが入金で、どこからが運用益なのかを分ける必要があるからです。

最初から完璧な利回り管理を目指すと、たぶん続きません。まずは「月末時点でいくら持っているか」を淡々と記録する。それくらいの軽さの方が、長く続けやすいです。

記録するタイミングは月末でいい

私は月末に資産額を記録しています。

厳密には、給料が入り、クレジットカードの支払いが終わった後のタイミングです。生活費の大きな出入りが終わった状態で記録した方が、月ごとの比較がしやすいからです。

とはいえ、日付が多少ずれても問題ありません。

大事なのは、毎月だいたい同じタイミングで記録することです。

タイミング 特徴
月末 月単位で比較しやすい
給料日後 投資余力を確認しやすい
クレカ支払い後 実際に残った現金を把握しやすい

毎月1日ずつずれたからといって、長期の資産推移にはほとんど影響しません。記録の正確さより、継続できる仕組みを優先します。

記録する項目は銀行と証券口座だけでいい

初心者が最初に記録するなら、項目はシンプルで構いません。

最低限、次の2つです。

  1. 銀行口座の残高
  2. 証券口座の評価額

私はGoogleスプレッドシートで管理しています。大項目に「銀行」「証券会社」を置き、その下に具体的な口座名を並べます。列は月ごとに作り、最下部で合計と先月比を自動計算する形です。

イメージは次のような表です。

区分 口座 2026年1月 2026年2月 2026年3月
銀行 楽天銀行 300,000 250,000 280,000
銀行 三井住友銀行 100,000 120,000 110,000
証券 楽天証券 1,000,000 1,080,000 1,050,000
証券 SBI証券 500,000 520,000 540,000
合計 1,900,000 1,970,000 1,980,000
先月比 +70,000 +10,000

現金も必ず入れます。証券口座だけを見ると、生活資金を含めた全体像が見えないからです。

一方で、最初から現金比率・株式比率・地域別比率まで細かく管理する必要はありません。必要になったら後から列を増やせば十分です。

運用成績を無理に計算しなくていい理由

資産管理でつまずきやすいのが、「自分の運用成績は何%なのか」を正確に出そうとすることです。

これは思ったより難しいです。

たとえば、1月に100万円、2月に120万円、3月に130万円になったとします。この増加がすべて運用益なら利回りは分かりやすいですが、実際には途中で給与や賞与を入金しているはずです。

資産増加の要因 内容
入金 給与・賞与から投資に回した分
運用益 株式や投資信託の値上がり
配当・分配金 受け取った現金収入
為替 米国株・外貨建て資産の円換算変動

これらを分けて計算するには、入金額・売買履歴・配当・税金まで整理する必要があります。

もちろん、資産規模が大きくなれば運用成績を把握する意味はあります。ただ、投資を始めたばかりの段階では、正確な利回り計算よりも、毎月記録を続けることの方が重要です。

単月のマイナスは気にしない

資産額を記録すると、先月比がマイナスになる月があります。

そのたびに落ち込んだり、積立を止めたりする必要はありません。

私は給料が入ったらすぐ投資に回しているので、先月比がマイナスだったから投資額を減らす、という判断はしていません。むしろ相場が下がっているなら、大きく投資したいと思うタイプです。

ただし、これは生活費や生活防衛資金を確保できていることが前提です。

重要なのは、相場の上下で積立額を変えることではなく、家計条件に合わせて投資を続けることです。この考え方は「新NISAを始めた後にやってはいけないこと」でも整理しています。

単月単位の上下は、あまり気にしても仕方ありません。見るべきなのは、年単位で資産が増えているか、投資を続けられているかです。

記録の目的は、売買判断ではなく継続の確認

資産額を毎月記録する目的は、次の投資先を当てることではありません。

目的は、次の3つです。

  1. 銀行と証券口座の残高を把握する
  2. 入金と積立が続いていることを確認する
  3. 少しずつ積み上がっている実感を持つ

この実感は意外と大きいです。

投資は短期では成果が見えにくいものです。毎月の評価額は上下しますし、数か月単位では入金額より増えていないように見える時期もあります。

それでも、1年単位で見れば「去年より資産が増えている」「投資に回せる金額が増えている」と分かります。その確認が、次の投資を続ける土台になります。

あら。
月末に銀行と証券口座を確認するだけでも、自分が積み上げている感覚は持てます。

単月で減っていても、そこはあまり気にしません。見るのは年単位でプラスか、投資を継続できているかです。記録が残っていると、次の入金をどこに回すか、現金をどれくらい残すかも考えやすくなります。

初心者向けの最低限テンプレート

最初のテンプレートは、これだけで十分です。

項目 内容
記録日 月末、または給料・クレカ支払い後
銀行口座 生活費・待機資金を含めた現金残高
証券口座 投資信託・株式などの評価額
合計 全口座の合計
先月比 前月からいくら増減したか
メモ 大きな入金・出金・賞与・旅行など

最初から複雑な資産管理アプリを使わなくても構いません。GoogleスプレッドシートやExcelで十分です。

むしろ、項目を増やしすぎると続きません。

投資初心者が最初に作るべきなのは、精密な分析表ではなく、毎月5分で更新できる資産記録表です。

年1回だけ振り返る

月次記録は、年末にまとめて見ると意味が出ます。

確認するのは次の3つです。

  • 年初から年末で資産額が増えたか
  • 入金を継続できたか
  • 現金が多すぎる、または少なすぎる状態になっていないか

年単位で見れば、単月の上下に振り回されにくくなります。

もし現金が増えすぎているなら、翌年のNISA投資額を増やす。逆に生活費が不安なら、積立額を少し落としてもいい。

資産記録は、売買のためではなく、自分の投資ペースを調整するために使います。

まとめ

  • 投資を始めたら、月1回だけ資産額を記録する
  • 記録日は月末、または給料・クレカ支払い後で十分
  • 銀行口座と証券口座の残高をスプレッドシートに入力する
  • 現金も含めて、全体の資産額を見る
  • 運用成績を最初から完璧に計算しようとしなくていい
  • 単月のマイナスより、年単位で積み上がっているかを見る
  • 記録の目的は売買判断ではなく、投資を継続できているかの確認

資産管理は、複雑にしようと思えばいくらでも複雑にできます。

しかし、投資初心者に必要なのは、完璧な分析ではありません。

毎月1回、銀行と証券口座を確認し、合計額を記録する。それだけで、自分が前に進んでいることを確認できます。

参考リファレンス

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